ライター白須のいとへん日記 ♯4 まさかの引っ越し

ライター白須のいとへん日記 ♯4 まさかの引っ越し

2016年11月19日に
いとへんuniverseは工房の引っ越しを行いました。

クラウドファンディングで皆様からご支援をいただき
烏丸五条近くの露地奥の家を借りたのが昨年の年末のことですから
一年たたずしての引っ越しとなります。

もろもろ落ち着いて
関係各位をお招きしてお披露目会ができたのが7月8日だったので
それからまだ4ケ月しか経っていません。
報告するたび皆さんにビックリされるわけですが
一番驚いているのは、実はわたしたちなのです。

自分たちで望んだ引っ越しではなく
大家さんのご都合により立ち退くことになって
こんな状況になってしまいました。

新しい工房は京阪三条駅から歩いてすぐの
露地奥にある一軒家に決まりました。

石貼りの外観がとてもよい雰囲気です。
わたしが一目惚れしたのは、今どき貴重な木枠のガラス窓。
しかも足元にも窓があり、おしゃれです。
(冬は寒いかも知れませんね……!)

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木枠とガラス、石貼りの外壁がレトロな雰囲気。封筒とハガキしか入らない小さなポストもお気に入りです

 

入ってすぐに小さな手水鉢があったり、カウンターがあったり
凝った柱があったり、内装も素敵なおうちです。
また収納も豊富なので、道具が多い機織りの工房にぴったり。

一緒に下見したメンバーともどもすっかり気に入り
即決となりました。

「まず機が置けて作業ができないといけない」
「みんなが通いやすいところでないといけない」
と、そんなことばかり気にしてたので
ウッカリしていたのですが
引っ越してみると、鴨川もすぐ近くでお散歩し放題。
河原町通も木屋町も近くて賑やかな立地でもありました。

こんなところに移れるなんて
なんだか狐につままれた気分です。

実はいとへんuniverseは
この秋から年末にかけてイベント続きで
かつてない忙しさに直面しており
引っ越しの準備もギリギリまで何もできない状況でした。

引っ越し数日前にふと
「クラウドファンディングに挑戦したのも
これくらいの時期だったよね」
という話になり、去年の手帳を見てみたところ
なんとクラウドファンディングがスタートしたのは11月19日でした。
まさか一年後の同じ日に、次のところに引っ越ししてるとは……!!

何がなんだかわからないまま
強い追い風にびゅうびゅう吹かれて
なんとか沈没しないように必死に船を操縦しているうちに
気づくと大海原まで運ばれてしまっていた……
そんな感じです。

引っ越し当日は全員で総力戦。
こういうとき、いつもイシガキちゃんのお母さんが
心あたたまる差し入れをしてくださいます。
とっても美味しかったです!

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イシガキママの愛情たっぷりお弁当。いつもありがとうございます!

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キッチンも広くてピカピカ。大事に使わねばなりません

結局、朝9時から午後3時くらいまで
引っ越し業者さんが3回往復する大仕事となりました。
この1週間、毎晩遅くまで機を解体し、荷物をつめていたので
全員フラフラです。

しかし、荷物を全部入れてほっとする間もなく
その日の納品作業をやらねばならないあたりが
いとへんuniverseらしいといいますか……(笑)
(実はこの作業をみんなでやるのが
けっこう好きなんですけど
まさか引っ越し当日にやるとはねえ……)

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段ボールに囲まれ、ストールにタグをつけております

まあとにかく
事故もなく新しいところに無事ぜんぶ運びこむことができたので
よしとすることにしましょう。

今度の家は孫橋町にあるので
「孫橋スタジオ」と命名されました。
「スタジオ」と呼ぶのは、リーダーの念願です(笑)

工房のほうが分かりやすいのですが
「孫橋工房」だとさすがに渋すぎるので
この際「スタジオ」を公式名とすることになりました。

今週からいよいよ本格稼動してまいります。
まずは、引っ越しのために
ぜんぶバラしてしまった機を建てるところから再びスタートです。

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親切な引っ越し屋さんが、ていねいに仮置きしてくださいました。リンゴの箱は青森出身のいくちゃんの荷物

どうかここから、たくさんの素晴らしいクリエイションが生まれますように。

今後はこの「孫橋スタジオ」で
染色ワークショップなどの
さまざまな企画も予定しています。

しっかり頑張ろうと思いますので
早くもはじまったいとへんunivese第二章を
皆様も一緒に楽しんでいただければと思います。